News>2008.09.30

 

【コラム】”リーダーシップの構成要素”

 

リーダーシップ、リーダーシップ、そしてリーダーシップ。

事業会社の組織のみならず、学校や政府、そして医療機関などの非営利団体(NPO)においても、この重要性は衰えることがありません。リーダーの定義とは個別要件により異なりますが、偉大なるリーダーがどの組織でも求められています。

このリーダーシップ構築を、プロセス別に構成要素に分けると大きく3つの要素が見ることができます。それはビジョン&戦略構築、組織内への浸透、そして個人へのビジョン達成への動機付けです。

リーダーシップの構成要素

 

一言でいうならリーダーシップ構築は、行動技術の結晶にリーダー特性(天性)が一部加味されて実践されます。そもそもの語源である”Lead”をから掘り下げれば、リーダーとは人々に組織目標を示し、納得させ、そして目標達成に向けて人々を導く機能や人となります。

そこでリーダーシップ開発に関する大きな質問とは、はたして誰でもリーダーシップを学び獲得することができるのか否かです。他でもよく言われているように、おそらく答えはYesでもありNoでもあります。

リーダーシップの一部は確かに教育で学べますが、学べない部分も存在します。リーダーシップは一連の行動技術と天性の組み合わせ、ともいえます。例えば天性だと捉えられる要素として、他人に対して共感を促したり、または自身が共感するような感情特性です。ここでいう共感(Empathy)とは、同情(Sympathy)ではありません。共感とは相手の立場から感情や経験をお互いに共有する行為であり、同情とは自身の立場からみた解釈や理解となります。リーダーシップのトレーナーが、どのように部下を育て、積極的に話を聞く技術(Active listening)などを教えることができても、どのようにして顧客や同僚と共感するのか、教えることはできません。なぜなら個人の性格特性やDNAの一部であるからです。

例えば上にあげたプロセス別リーダーシップ構築を見てみます。プロセス1では、組織で共有すべきビジョンや戦略を部下やアウトソーサーなどと策定することが可能です。もちろんリーダーが戦略策定能力に優れていることに越したことはありませんが、他人の力を借りて策定することも可能です。プロセス2&3では、ビジョンや戦略を組織内に浸透させ、かつ個々人を動機付けさせる技術は必ずしも全て学べるわけではない、ということです。なぜなら動機付けは、リーダーの全人格的な能力によってもたらされるからです。

リーダーシップのインストラクターが、どのように顧客と共に共感を得るか、をセミナーを通して教えることは難しいでしょう。どのようにすれば直感力が伸びるのか?つまりはリーダーシップは学んべる部分と学べない部分があるのではないでしょうか。非常に人間的な、人間主体の技術であり、だからこそ今後さらなる実践と研究が期待されます。